「トッティーとツッチー」つづき

忘れられない利用者

トッティーがいない?

小規模多機能には双子のような認知症の女性、トッティーとツッチーがいました。

ある日、隣のデイサービスで歌謡ショーがあるため、移動をする事になりました。
「あれ?トッティーがいない!!」施設内を探しまわると、和室の部屋からズボンを上げながらトッティーが出てきました。

「え?いつの間にいなくなった?しかも誰もいない和室から・・・」
「ん?なぜズボンを上げている?」

和室に確認をしに行きました。

すると・・・「ん?何か臭い。うんこ💩の臭いか?」
和室の隅に段ボール箱が置いてあったのですが、
なんとその段ボール箱の中に、ウンコが!!Σ( ̄ロ ̄lll)

トッティーは、和式便器にするように、排便をしたのだと思います。

悪くない、悪くない。


ツッチーもいない?

ツッチーは、小規模多機能の通所を利用されない日は、訪問介護サービスを受けていました。
息子さんは働いていらっしゃいます。昼間は一人です。

ある日、訪問をすると、ツッチーがいないんです。「マジ?どこ行ったぁ~」と探しまくりました。
家中探してもいません。

もしや、外か!!
外に出てあちこち探すと、坂道をヨッコラヨッコラと登ってくるツッチーを見つけました。

「どこ行ってたの~?」と聞きました。あまり意思の疎通はできない認知症のツッチーですが、

「あら、お買い物とね、お花を摘んでいたのよぉ~♪」とルンルンで答えてくれました。

「か、買い物~?お金はどうしたんだろう・・・」

仕事中の息子さんに電話をすると、

「あぁ、ここ最近ね、スーパーに行ってしまっていて、支払いは後でオレがする事にしたんですよ」
との事でした。

そっか。それなら良かった。
地元のスーパーの方にも見守られ、許容の範囲での買い物を楽しんでいたツッチーでした。

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