「女帝との戦い」続き

おかしな介護職員

契約前の利用者さんやご家族の個人情報を、同じ法人の他のサービスに流すことは出来ません。まだ個人情報保護の同意書ももらっていないですし。迷惑や不信感を与えては、信用問題です。

「なんでわかってくれないのかねぇ・・・。」

「女帝の言う事には絶対に従う」という暗黙のルールがありました。

介護の世界だけ?介護の世界では特に?って思うほど、上司にゴマをすりまくり、
自分がいかに良いポジションで、楽に仕事が出来るように、猫なで声で女帝のご機嫌取りを
している人たちばかりでした。

女帝に反発した私は、次の日から「敵」になっていました。

「あいつは職務怠慢だ」というような事を言って歩いているようです。

しかし、中にはそんな女帝に不満を持っている人がいました。
そう、「普通に一生懸命、利用者のために働いている人たち」でした。

私がどうやら女帝に目をつけられたという噂が流れ始めたとき、違う部署の女の子が私の所に来ました。

「あんちゃん・・・。実はね、○○さん、一人で歩くのは危険なので、夜間はセンサーマットを敷いていたのですが、理事がこれも拘束だ!尊厳の自由は?と言われ、マットを外せと言ってきたんです。でも夜間は認知症状からも、何度もベッドから起きて歩こうとされるんです。家族にもセンサーマットについて了承を頂いていたのですが、理事が納得されなくて・・・。」

そして彼女は泣きました。「センサーマットを外した夜、やっぱり転倒され、頭をぶつけて血だらけになって・・・」と。

なんとか大事には至らなかったようですが。

わけのわからない解釈で、利用者さんの事を知らないのに、夜間の職員の大変さも知らないのに、そんな指示をする女帝が許せませんでした。
しかも、見守り不足であると、彼女のせいにされていたので、余計にハラワタ煮えくり返りでした。
🌋(噴火)

~次回へ続く~





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