「母の日は何もなかった」

何もなかった理由

今年の母の日は、娘から何もなかった・・・。

きっとそうだろうと思っていた。

なぜなら、娘は仕事がハードすぎて、任されすぎて、

かなり疲れているから。

心身に全く余裕がない。

社会人2年目だが、1人前にやっている。

なんでもそつなく出来てしまう娘。

「ママの娘だから何でもやれちゃうかも」

って言われる・・・。

そう、私も「仕事」においてはわりと

何でも出来たほうである。

大学時代はジーンズショップで、

お客様に合うジーンズをアドバイスして、

バンバン売って褒められ

そのまま就職して欲しいと言われた。

大学卒業後は

スポーツ記者になりたくて

新聞社の説明会へ。

しかし、頭が良すぎる人達に圧倒されて断念。

地方新聞専属広告代理店の経理の仕事に就いた（笑）

経営不振の会社へ小切手や手形を集金に行くと、

約束の時間に社長が逃げたり、

わざと印鑑が押されていなかったりもした。

不渡りの瞬間に立ち会った事もあり、

倒産した会社の社長の表情はいまでも覚えている。

そのうち営業に回される。

バブル崩壊後で、営業成績はサッパリであったし、

気難しい顧客の担当にさせられた。

怒られて泣いたり、デザインへのダメ出しやらで、

本当に苦労をした。

しかし、

「正月広告の枠が埋まらないので助けてください！」

って甘えたりするうちに、可愛がってくれた。

私の退職後は、部長がその顧客担当になったが

「よくあの社長とやりとりしてたね。本当に大変だわ」って！

子育てがひと段落した後は

大手銀行の合併業務の派遣に行った。

時間内ピッタリに伝票作業ノルマをしっかり終えることから、

ぜひ支店で勤務して欲しいとスカウトされた。

電卓の試験もあったけれど、

広告代理店経理部の電卓速打ちが役に立ったようだ。

合併の支店名を覚える試験もあったが、クリア。

その後は年配ご夫婦で経営している小さな電機製作所の事務へ。

しかし、ご夫婦共に体調不良になってしまった。

社長の代わりに大手製鉄会社の部長さんとやりとりしたり、

外資系の会社と部品価格交渉をしたり。

単なる主婦パートだったのに、大手とのやりとりは

楽しかった。

社長不在のため、

銀行とネットバンキングをつないで、社員の給与振り込みや顧客への送金をしていた。

まだネットバンキングが普及したばかりの頃。

社長の代わりに銀行の旅行へ行ったりと。

離婚をして、電機製作所の事務では食べていけないので、

土日は引越屋のテレアポで働いていた。

元ヤン副支店長が仕事をくれないため、

「新卒でもあるまいし、仕事に来ているんですから

仕事くれないなら辞めます！」と、これまた元ヤン

支店長に訴えたら

「気に入った！✨」だって。

そこからバリバリと仕事をし、

土日のみ勤務だけど、

正社員たちが上位を占める中、電話での成約率は

西日本ブロックのトップ１０に入った。

電話しながらのパソコン打ちも速くなり、

電話応対も学べた。

その後、電機製作所は経営不振になり、

引越屋は合併により閉鎖となった。

来月から無職になる最悪の中、

介護事務で採用され、そして介護現場の世界に入った。

こうやって、そつなく仕事は出来ていた。

仕事の話だけだと自慢話と思われそうだけれども、

実は私も娘も苦手な共通点がある。

それは「生き方が不器用」であること。

もちろん、私も娘も本人が乗り越えないといけないこと。

しかし、娘は私の後ろ姿を見ているし、

相談もしてくる。

今さらだけど、娘のためにも、

私が良い生き方をせねば、と思う。

ストレスを溜めないように発想の転換は必要ではあるが、

核心と向き合わないと根本的な解決には至らない。

自分のモヤモヤの紐解きの術を伝授したいなぁと

思っている。

母の日は何にもなくって全然平気。

娘や息子が、元気に楽しく生きてくれればそれで良い☺️

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