「母の最期」

あんちゃんの母親の死

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家族室で一夜を過ごしました。

父、兄、兄嫁、母の妹さんと。

何も話す事なく。

覚えているのは、母がいる病院で働いている看護師の義理姉が

仕事を終えてから来てくれて、

ウトウトしている姿に

疲れているだろうに、「申し訳ない」と思った事です。

翌朝、母のバイタルが下降しました。

ポーン、ポーンと異常を知らせる音が鳴りました。

「お母さん!」「お母さん!」と呼びました。

麻薬を投与されてからは、こちらの呼びかけに全く反応はなく、

届くことのない呼びかけでした。

しかし、

「お母さん!!」と大きな声で呼ぶと

「は~い」

と言って母は息を引き取りました。

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