「K子さんとの出会いは運命」

大好きな認知症K子さん

K子さんは厳しい

K子さんは、チビちゃん達の体操教室の先生でもありました。

なので、体がとっても柔らかいんです。

76歳になっても、足がバレリーナのようによく上がります。


お風呂の中では、両方の手すりにつかまってお尻を浮かせ、

両足を広げ「おっぴろげ~」の状態で、丸見えです(;´д`)


職員の肩をよくマッサージしてくれます。

マジックハンドで、本当に気持ちが良いです。


K子さんはとってもスタイルが良いので、職員の体型に厳しいです。

意思の疎通はけっこう困難な中、

職員のお腹を触って、「何これ?」と野次ります。

「よ~肥えて🐖」と呆れたりしています。

職員が大きな声を張り上げていると、

「ちょっとぉ、あんたたち、いい加減にしなさい。うるさいわよ」と注意されます。

きっと、体操教室の生徒さんにも、そんな感じで注意していたんでしょうね。



やっぱり運命

K子さんは私が介護の仕事に就く前に働いていた会社の奥様でした。

時々、会話をする程度でした。

認知症になり、夜中は寝ない、行方不明になる。排泄介助が必要となり、

ご主人は一人で本当に苦悩されていたそうです。

ケアマネージャーと契約していたのにも関わらず、ずっと放置をされていたようで

契約時以外は一度も訪問をされなかったそうです。

あり得ない事です。

1年後、新しいケアマネからK子さんの受け入れ相談があり、

私が知っていたK子さんが認知症になっていたと知り、とてもショックでした。

でも、K子さんらしさをたくさん発見しています。

年月が経つほど、K子さんらしさの発見が増えています。


ご夫婦を知る私が勤めるデイサービスに来てくれた事は運命だと実感しています。

私が事務をしていたあの会社に勤めたのは、

K子さんに出会うためであったと思っています。

これからも、ご夫婦で仲良く自宅で暮らせるよう、

見守ってきます✨



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