「K子さんの入浴 (´;ω;｀)」 - 「介護職はつらいよ」あんちゃんの山あり谷あり介護職ストーリー

K子さんの入浴介助は悪戦苦闘！

指示が入らず、服を脱いでもらうのに、一苦労。

スタイルが良い方なもんで、ピチT（ピチッとしたTシャツ）や、

スリムなパンツ、スカートしか持っていらっしゃらず、

こちらが脱がそうとすると・・・「イテテテテ～！！痛いじゃないの！」

と言って、もうダメ😿

足元にある雑巾や、バケツ、見るもの見るものに手を伸ばし、

一人芝居が始まります。

言う事は聞いてくださらず・・・。

なんとか上の服は脱いでくれたものの、

今度はズボンとリハパンをギュッと握って、絶対に離すもんか状態・・・。

可愛いものが好きなK子さんに、職員の可愛いタオルを持ってもらっている間に、

ボタンをはずし、ファスナーを下ろし、ストンとズボンが落ち、

ササっとリハパンを破き、

なんとか浴室へ。

でも何度もシャツを着たまま、ズボンを穿いたままシャワーをかける事はありました。

リハパンがお湯を吸って重い、重い。中のビーズが溢れ出て大変！

さらに、「熱いじゃないの！」「嫌だ～ぁ」「変態！」

と騒ぎまくられ・・・なんとかなんとか洗って、湯舟に入ってもらうと

「はぁ～、やっとヤレヤレ」と言われます。

そう、K子さん、実はお風呂が好きなんです。

入ってしまえば、とてもリラックスして、穏やかになられます。

しかぁ～し！

一度入ったら、今度はなかなか出てくれません。

対策として、

真顔で、「K子さん、貧血気味だから、倒れるといけないからもう出ようよ」

と心配そうに言うと「あら、そう？」とすんなり出てくださる事も。

また外から他の職員にインターホンを鳴らしてもらい、

「誰か来た！早く！」と急かして手を引っ張ったり・・・。

しかし、今では「ありがとうね」と言う言葉が聞けたり、

自宅で入浴介助をした後は、

「去年の年末も入れてくれたわね」と言ってくださった事にびっくり。

そして「来年もよろしくお願いします」ですって！

私もご主人もビックリ！！