「KBB!と怒鳴る息子」

忘れられない家族

認知症のIさん

Iさんは85歳。

いつもロングスカートを穿き、

肌もキレイで所作も色っぽい方。

肌着はブラもショーツもレース付いた黒。

しかし、家では入浴せずに

いつも同じ下着をつけている事から

デイサービスを利用する事に。

うちの男性社長の顔を見ると

「あっ!」と言って

フラフラ~と倒れ込みます。

「危ない!」と社長が抱きかかえる。

これはいつものIさんの演技でした。



Iさんの息子

Iさんの息子は、

お母さんの認知症を全く受け入れる事はできませんでした。


「もう!なにか言えば言い訳ばかりのKBB!」

と怒鳴っていました。


KBB=くそばばぁ・・・

息子さんはいつもお母さんの事をKBB!と呼んでいました。

デイサービスの迎えが来る前に

何度も何度もトイレに行っているそう。

そう、これは認知症の方にはよくある行動ですよね。

出かける前に何度も何度もトイレ・・・。

Iさんの息子さんはなんと、

トイレのドアにカウンターをつけて

何回トイレに入ったのか数えていましたΣ( ̄ロ ̄lll)

「今朝は30分で5回行きました」

ある日は

「30分で8回ってどう思います?」と。

「何回行くんや KBB!」と毎回怒鳴っていました。

はぁ・・・。

どうやらIさんのトイレの数をカウンターでチェックする事が

日課となってしまっている息子さんでした。

ご苦労様です。







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