優等生タイプのIさん
一見、「要介護1?」とビックリしてしまうような
優等生タイプのIさんがデイサービスを利用される事になりました。
独り暮らしでしたが、県内、県外にいる3人の優秀な息子様に
温かくサポートをされていました。
3人の息子様は、T大、W大、K大出身でした。
字もお上手、習字も素晴らしい字を書かれていました。
育ち、お人柄も良く、とてもお上品な方でした。
認知症が進行
だんだんと認知症が進行しており、
脳トレも頭を抱えて苦しい表情をされる事が増えました。
時々、便失禁をされるのですが、自覚症状はありませんでした。
失禁した事がわかると、
「え?え?どうしたんだろう私!もう死んだほうがいい!」と
泣き叫ぶ方でした。
なのでなんとか気付かれないように洗っていました。
しかし、ある日、前日訪問したヘルパーさんから
「どうも便臭がしたのですが、新人のヘルパーであり、
傷つけないように処理をする事ができなかったので、
なんとかデイサービスでお願いできませんか?」
と連絡がありました。
便汚染をしたまま送迎車に乗って頂くわけにはいきません。
次の日、早めに送迎に行き、家に上がらせて頂きました。
「ん?やはり便臭がする。」
気付かれないようにIさんのお尻の臭いをかぐと
アウト、でした。
私はコッソリ、持ってきた「味噌」を
Iさんのズボンに付けました。
そして、
「Iさん、Iさん、お味噌汁作った?ズボンにね、味噌がついているよ」
と伝えました。
Iさんは太もも裏あたりについた味噌を見て
「あらやだ、ホントだ。おかしいね~」と。
「じゃズボンを替えていきましょうよ」
と伝え、脱いでもらいました。
さすがに下着までは脱いでもらえないので、
サッと替えのズボンの中にパットを敷いておき、
ズボンの交換を手伝いました。
パットをズボンに忍ばせた事により、
便が車の座席やデイの椅子に付くのを
防ぐ事が出来ました。
そして、入浴時に処理する事ができました。
その後、布パンツからリハパンへ誘導したいと、
息子様たちからのご希望がありました。
さてさて、どうやって誘導しようか。
デリケートで羞恥心が強いIさん。
果たしてリハパンを穿いてくださるのか・・・。
~次回へ続く~
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