私の事を「つわもの」と言った利用者と、突然お別れする事になりました。
薬を拒否したOさんの対応の指示をもらおうとした上司から連絡がありました。「飲んでくれた?良かったね。やっぱり君なら大丈夫だったでしょ。人間、一人なら何がなんでもやらなきゃって思うもんだよ。さすがだね!」とお褒めの言葉がありました。うまく持ち上げてくれたようです(;´д`)
そして、「あ~、Oさんね。次の施設が決まったから、明日でうちは終わりね~」とアッサリ言われました。
「やっと解放される~ヽ(^o^)丿」「もう来なくていいからね~」正直思った。早くOさんに伝えなきゃ。伝える事も私の役割となっていた。まてよ・・・。今話をしたら、また不機嫌になるかも・・・。
色々考え、明日透析に行く寸前に伝える事にしました。
そして「透析のお迎えの車が来ましたよ。Oさん、今日でここは終わりです。今日から次の施設に行く事になりましたよ。」と伝えました。
「なんだと!?誰が決めたんだ!行かへんぞ。おい、待て!」と興奮されました。運転手さんが「いいんですか?」と心配そうに聞いてきました。
「はい、車を出してくださいね。」と伝え、車は発進!!
車椅子のOさんは後ろを振り返りながら「おい!待て!行かへんぞ~」と叫びながら、遠くなりました。
同僚と「はぁ~、やっと行ったね~」と安堵した私。
しかし、知らないうちに涙が出ていました。
その時、Oさんが好きだった石原裕次郎の歌詞が浮かんできました。
恋愛の歌ではありますが、歌詞の中の
「怨みに濡れた 目がしらに それでも泪はこぼれて落ちた」
まさしく、「つわもの」と呼ばれた私から泪がこぼれていたのです。
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