新しい利用者は、あの人似
新しい利用者が来る事になりました。しかし、「デイサービス?そんなとこ行きゃせんわ!」といった感じらしい。そんな中、迎えに行きました。(迎えに行かされた、という表現が正しい)
古い家に、老夫婦二人。ご主人は伊藤博文が無精ひげを生やした感じの方。
一方、利用者となる奥さんはと言えば「かまやつひろし」風である。ニット帽をかぶり、目は細目。
「お父さんは行かへんの?」と暴れ気味。「お父さんは・・・、あ、乗るよ、乗るから、先に乗ってね」とごまかす。「お父さん、乗らんのかぁ!」と興奮気味。仕方ない。ご主人にコソッと「一度車に乗ってください。その後、忘れ物をしたと言って車を降りてください。その隙に発進しますね」と伝えてその通りにしてもらいました。「ブゥ~ン!」 お父さんは乗らず、奥様だけ乗せて発進!!
「お父さん?お父さ~ん!!」と女性利用者は叫ばれました。まるでドラマのよう・・・。
興奮するかと思いきや、どうやら久しぶりのドライブで車窓から見える風景に虜になっている様子でした。今でもその横顔をよく覚えています。
お風呂に入れていないためのデイサービス利用でした。なんとかごまかし、ごまかし、服を脱がせると、「粉吹き」が素晴らしい
Σ( ̄ロ ̄lll)
粉=皮膚=垢 床が「粉」で真っ白になり、掃除機をかけました。暴れ気味の利用者をやっとお風呂に入れる事に成功しました。久しぶりの入浴がとても気持ちが良かったようでした。お湯はたちまち「粉だらけ」。「さ、そろそろ出ましょうか?」と言っても立ち上がってくださらず。引っ張っても、抱えても浴槽から出てくださらず・・・。お湯を抜くしか仕方がない・・・。
これまで四角四面であった私。母親にもよく言われていました。しかし、介護を始め、必死で何とかしなければならない状況に遭遇しまくる毎に、「アドリブ」が浮かび、「機転」が効くようになったようです。
「もしかして、私、介護に向いている!?」
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