虎のような利用者に褒められる

あんちゃんの介護職デビュー当時

私がつわもの(強者or兵)と呼ばれたワケ

虎のような、触れるのも、横を通るのも恐ろしい男性利用者は、石原裕次郎の曲を流すと、目覚める時に限り、怒らなくはなりました。しかし、何かにつけて「おい!」と呼んではイチャモンを付けるのでした。

ある日の夜、食後の薬を渡すと「飲まない!」拒否されました。「なんで!?」という感じでした。「○○さん、透析治療もされているのだし、飲んでもらわないと困るのですが」と伝えても「い
らん!」の一点張り。
困った。しっかり必要な薬は飲んで頂かないと・・・・。まだ介護の世界に入って1か月の私は指示をもらうため、上司に連絡をしました。ところが「君なら大丈夫。頑張って!じゃぁ」とアッサリ電話を切られてしまいました。Σ(゚д゚lll)
マジですか~?(@_@;)
いくら言っても拒否が続き、このままではヤバイ!
とっさに思いついた作戦を実行。

「もしもし~、夜分すみません。そちらの患者さんのO様ですが、夜の薬を拒否されていまして・・・。あ、はい、はい、あ~、やはりそうなんですね。はい、わかりました。ではそのように致します。」とOさんに聞こえるように病院へ電話をした演技をしました。
そしてOさんの所へ行き、「今○○病院へお電話をしましたが、お薬を飲まれないとなれば、今すぐ病院へ来てくださいとの事でした。では支度をしましょうか」と伝えました。Oさんは「はぁ?わしゃ行かへんわ!」と。「ではお薬飲んでくださいね。私は病院の指示に従っているだけなので、どちらか選んでくださいね。飲まないという事であれば、ご自分で奥様にお電話をして、病院へ行ってください。では失礼します」と薬と携帯電話を置いて退室をしました。

しばらくすると「おい!寝るぞ!」と声が。(おい!寝るぞ?私はあなたの女房じゃありませんけど!!)と思いつつ、部屋をのぞくと、薬が飲んでありました。
私に背を向けて、布団をかぶっていたOさんの一言。
「お前みたいな強者は初めてだわ・・・。

①非常に強い兵士。勇士。 ②ある方面で非常にすぐれている人。猛者。

引用元
https://www.kanjipedia.jp/kotoba/0001521700
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