コンビニで🍙おにぎりを無銭飲食したおじいさん

あんちゃんの介護職デビュー当時

「寿司が食べたい!」

坊主頭のおじいさんがやってきました。一人暮らしをしていたそうですが、コンビニでおにぎりを無銭飲食をし、御用となったとの事。認知症が進行し、息子さん夫婦と同居となり、デイサービスを利用する事となりました。いつも坊主頭をかしげては、何やらブツブツとつぶやいていました。
食事は全く手をつけない日々が続きました。どうしたら食べてくれるのだろうか・・・。
あまり意思の疎通ができない方でしたが、「何か食べたいものはある?」と尋ねると「寿司が食いたい!」とはっきり言われました。あまりに食事を食べてくださらないため、本当かどうかはわかりませんが、ご家族に「お寿司なら食べるとおっしゃっていますが、どうしましょう。」と電話をしました。
すると「え?寿司が食べたいって言ったんですか?おじいちゃんがそんな会話をするなんて!わかりました。お金は払いますので、お寿司を買ってきて食べさせてもらえますか?」との返事でした。

いつもスパルタで素っ気ない上司ですが、型にはまらない運営を目指していたため、「寿司~?家族がお金を払うって言うんだから断る理由はないよね~」とアッサリOK。いつもこんな感じ( ̄▽ ̄;)
そしてお寿司を買ってきて、そのおじいさんに提供するとパクパク召し上がられたではありませんか!
そっか~、ちゃんと食べたいものがあったのね♪


お碗に亀?

そしてお吸い物を飲み干されたおじいさんは、空になったお椀を覗き込むと「わぁ~!亀が、亀が入っとる!」と驚いていました。
「え?そんなはずはないよ・・・」と覗き見てもやはり亀なんていません。
「おるって、おる!亀!」と興奮されていました。

いわゆる、認知症状の一つ「幻視」でした。


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