デイサービスでは人気者、家では暴れる・・・

介護職のあるある

二面性を持つおじいちゃん

デイサービスでは

デイサービスにも慣れたおじいちゃんは、面白い表情をして皆を笑わせていました。ヨボヨボと歩きながらも男性職員と庭でキャッチボールも楽しんでいました。
食事も食べるようになり、職員や他の利用者さんの輪の中で、いつもニコニコとされていました。
とくに何も問題はありませんでした。

自宅では

息子さん夫婦、お孫さんと同居となったおじいちゃんは、おそらく3LDKのコーポに住んでいました。お嫁さんは介護のお仕事をされていて、一生懸命、義理のお父さんのお世話をされていましたが、どうやら自宅ではなかなか言う事を聞いてくれず、暴れて、食事、トイレ、着替え、すべてにおいて手を焼いている様子でした。
ある時、迎えに行くと「もう!何なの!!」とお嫁さんの叫び声がしました。中に入るとおじいちゃんは私の顔を見て「おはよぉ~」とニッコリとされていました。
お嫁さんは「デイの人にはいい顔して!!おじいちゃんなんていなくなればいい!」とかなり興奮をされていました。息子さんはただ黙って見ているだけでした。おじいちゃんも黙って背中を丸くしているだけでした。お嫁さんがおじいちゃんの背中を叩こうとしたため、私は、「息子さん、奥さんを向こうへ!早く、向こうへ!」と言い、お嫁さんとおじいちゃんを離すようにしました。
とりあえずおじいちゃんを車に乗せ、デイサービスへ向かいました。
お嫁さんはおそらく、「血が上っている」状態でした。

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