「リハパン作戦」

1人暮らしの軽度認知症 Iさんに、

家族の意向で

リハビリパンツを穿いてもらう作戦を

練らなければなりませんでした。



Iさんについては前の記事もご覧ください↓

このような作戦を立てるのはけっこう得意なのか、

それとも、利用者や家族のことを必死で考えると

アイデアが浮かぶのかはわかりませんが、

わりと良い作戦が浮かぶんだな、これ。

あ、悪知恵もけっこう思いつくかも（笑）

Iさんを傷つけないようにしなきゃ。

私が立てた作戦は、

「試供品モニター」でした。

業者が、リハビリパンツの試供品を置いていき、

穿き心地を教えて欲しいと依頼されたという設定。

リハビリパンツを袋に入れ、

「試供品」とラベルを貼りました。

穿き心地アンケート用紙も作りました。

そしてIさんにお願いしました。

Iさんは頼まれたら嫌とは言えない性格で「協力するね」と

言ってくれました。

備品もバッチリ、本当の試供品っぽく準備出来ました。


「Iさん、一週間お願いね」

「ほら、私も試供品穿いているんだよ。温かくていいよね、これ！」

と言ってリハビリパンツを穿いてズボンをめくって見せました。

入浴後、Iさんは違和感なく穿いてくださいました。

次の日も「また試供品お願いね」と言って穿いてもらいました。

数日続けるうちに、

Iさんの

リハビリパンツ使用が定着しました。

傷つける事なく、穿いてもらう事ができました。

成功・・・。

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