「麻薬投与」

あんちゃんの母親の死

母の意識がなくなる

8年前の母の胃ガン闘病生活について思い返しています。

過去の投稿はこちら↓

なぜか細かい事をあまり思い出せません。

嫌な事は忘れたい気持ちから記憶をシャットダウンしてしまった

かもしれません。

仕事をしていた時、父親から電話がありました。

「医者からな、お母さん、もう辛いようだから、薬を使うんだと。

そうするとな、もう意識がなくなるそうだわ。

お母さんと電話を代わるから」

と言われました。

え?え?ちょっと待って。何それ?

お母さんが「もしもし・・・」

と、小さな声で話していました。

「お母さん、お母さん、ありがとう・・・」

もう、何を言っていいのかわかりません。

麻薬を投与する事で痛みは感じられなくなるが

同時に意識がなくなり、物事の認識もなくなるという事?・・・。

次に会うときには、お互いの目を見て話す事はできません。

次に会うときには、私を、娘とはわからず、

話かけても返事はないでしょう。

今、思い出したら、涙が溢れてきました。

車の中で号泣しました。

もう辛いので、すぐに会いに行く気力もありませんでした。

しかし、同僚が、

「まだ間に合うから、急いで帰りなよ。お母さんだよ。

行きなさい!」と背中を押してくれました。

病院へ

会社は県外でした。

急いで帰っても3時間はかかります。

意識がなくなるまでに間に合わないかもしれない。

正直、間に合わなくてもいい、と思いました。

間に合っても間に合わなくても悲しいに決まっているから。

病院へ行くと、麻薬が投与された後で

意識が薄らいでいっていたようです。

でも「お母さん!」と呼ぶと

「は~い・・・」と小さな声でまだ返事がありました。

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