「独居には広すぎる家」

父親のこと
孫とBBQを楽しむ父

父母、祖父母、兄、私と6人で暮らしていた実家は

今では父親が一人で暮らしている。

田舎の平屋は、父親一人では広すぎる。

家族が減り、年月が経つと多くの家庭で

あり得る話であると思う。

父親はキレイ好きであり、片付いているほうではあるが、

広すぎて掃除が大変である。

そして、細かいところまで掃除が行き届かない。

帰省するたびに、順番に掃除はするものの

追いつかない。

炊飯器の蓋や排水溝は帰省するたびに掃除をする。

焦げた鍋でずっと味噌汁を作っていた。

父が寝静まったあと、コッソリと焦げを落とす。

やれることは残しておく。

食器棚にしまうのは父の仕事である。

孫と私を見送る父の姿が

バックミラーに映る。

どんな気持ちで見送っているんだろう・・・。

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