「精神病院へ」

介護職のあるある

腹で魚が泳いでいる?

ショートステイにある男性が入所されました。自宅で介護は大変との事。それもそのはず。初日で参りました。到着したばかりなのに、「帰るぞ~。ワシのカバン持ってこ~い!」と。 😨

認知症の利用者、否定してはならぬ。とりあえず意思を尊重。カバンを持っていくと、なぜか入っている衣類などを全部出してしまう。「あれれ?帰るんではないの?」
するとまた、「これを全部入れろ!」と。「はい、わかりました。」とまた入れる。また「全部出せ」と繰り返し・・・。さすがに「もう終わりましたので、お部屋に戻しますね」とカバンを持って居室へ向かおうとすると、「おい、こら、待て!帰るって言ってるだろ!」と怒鳴る。これを何回繰り返した事か・・・。

しばらくすると、「腹が痛い!わぁ~、腹に魚がいる。出してくれぇ~、出してくれぇ~」と騒ぎまくられました。
本当に痛いかどうかはわかりません。でも激痛ならば受診をしてもらわねば。若い看護師が「どうですか?」と心配して近寄ると、「おぉ~、ここにもこんな可愛いおネェちゃんがいたとは❤」と豹変!!
やっぱり、本当に腹が痛いわけではなかった・・・。

その方も胃ろうでした。口から食べられず、胃から栄養を注入していました。しかし、ある時、「あんちゃん!大変!Sさん、口から食べたり飲んだり出来ないはずなのに、さっきラコールのパックを破ってゴクゴク飲んでたしぃ~」との事。ラコールとは胃からも栄養を注入できる総合栄養剤です。

う~ん、よくわかんね。

認知症と精神疾患の見極め

とにかく、言う事、やる事がハチャメチャで(´;ω;`)
利用者情報の既往歴には「認知症」との記載が。と言っても、しっかり脳の画像を撮って認知症と診断される人は少なく、主治医が家族の話を聞いただけで「アルツハイマー型認知症」と診断をつけるのも珍しくはない。本人は「先生様」の前では至って普通である事も多い。
その方の言動を見ていると、とにかくコロコロと気分や言う事も違い、認知症、だけではないようだ。
「統合失調症」とか、精神疾患の可能性もある。見極めって難しいし、介護職の判断では何ともなりません。

夜も寝ないし、ずっと叫んでいる。他の方の迷惑にもなるし、頓服もない。
とりあえず、上司が、一度精神病院を受診をしてもらわないと、対応が出来ないと家族に話しました。
次の日、ショートステイを退所され、精神病院を受診し、入院される事となりました・・・。


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