父親の用事
先日実家へ行き、
父親の用事に付き合いました。
祖母の命日でもあり、
「27年前の今日もこんな穏やかな日だったね」
と父親と語りました。
まずは片道15分の
隣町の銀行、郵便局、農協へ。
「忘れ物ない?」と聞くと
「大丈夫だ」との事でした。
しかし、農協に着いたら
父親が「あ、しまった!キャッシュカードが入った財布を忘れた💦」
と言いました。
「カードなくても通帳と印鑑でおろせるじゃん」と言いましたが、
財布を持参していない事に
納得が行かないようで
「戻ってくれ」と言われました。
「う~ん、戻るとまた30分かかるなぁ・・・」と
内心思いましたが、
「しまったなぁ~。おかしいなぁ~」と
落胆している父親を見ると切なくなり、
「ごめんね。私も確認をすれば良かったね。
戻ろう戻ろう」と伝えました。
戻りかけたところ、
「あ!あった、あった!」とジャケットの
胸ポケットから財布を見つけていました。
ん~、反省。一緒に確認をすれば良かった・・・。
兄とは父親の判断能力、注意能力の維持のため、
尊重するためにも
「過剰な声かけをしない」と共有していましたが、
「出来なかった事への父親のショック」も大きくなると
わかり、もう少し一緒に確認をすることにしました。
「いつもは出来ているけど、出来ない時もある。」
「いつもはこうだから」という決めつけをしない。
介護の基本を忘れないようにせねば。
「いつものように」を尊重しつつ、
周りは「いつもと変化がないか」を観察しながら
その日、その時によって支援方法を変更しなきゃね。
お気に入りのお店で
お刺身ランチとビール🍺を楽しむ父。
常連になったため、お刺身をサービスしてくれる。
その後、剪定バサミや食料を購入。
お雛様展示を見ながら
イチゴ大福を買いました🍓
草刈り機のオイルを購入。
知り合いに会ったようで
談笑しているのを
見守りました。
そして、免許を返納した代わりに購入した
電動スクーターの支払いへ。
長い付き合いの車屋さん。
何かあった時のために、
私の連絡先を伝えました。
私が行くまで乗らないようにと伝えてたのですが、
すでに6キロドライブしていました・・。
私も動作確認、試乗。
しかし、変な音がして、
発進できない、できる、が繰り返される(;´д`)
車屋さんに見に来てもらうことにしました。
高速運転、田舎の運転、往復3時間の道のりは
メチャ疲れるので
仮眠したいところだったのですが、
父親が物置の整理をはじめ、
不要の食器をスクーターで
捨てに行くと言い出しました。
重い物も持てなくなっているのに、
そして何往復しなきゃならないの?
「やる事」を取り上げてはいけないが、
あまりにも危険です。
「私がバザーでもやるから、持って行くよ!」
という風に伝えて、
せっせと車に積みました💦
さて、どうしよう。
どこか場所を借りて
「ご自由にお持ちください」って
やろうかな・・・(◎_◎;)
排水溝の掃除をし、タオルなどを交換し、
緑野菜のおかずを作って、
バタバタと実家を後にしました。
家族の存在
兄、曰く、
「俺らが長くいればいいってもんじゃないんだ。
用事ややりたい事が満たされたら、
お父さんは一人でゆっくり焼酎を飲んだり、
自分のペースも確保したいようだ」と。
なるほど。
しかし、ここ最近、
バックミラーに映る父親の姿に
涙が出てくるようになった。
次に帰るまで元気でいる保障はない。
さんざん心配、迷惑をかけてきた父親。
病気になってからちょっとやそっと
寄り添って
介護しているだけでは
恩返し、親孝行なんて足りやしない。
強くて、威厳があり、何があっても動じない父親。
いつも守ってくれました。
穏やかで、優しかった母親。
祖父母も本当にかわいがってくれて
私は温かい家庭に育ったと思っています。
娘に「ママってイライラしないよね。怒らないよね?」って
最近言われました。
そういえば、母親もそうだったから、
似たのかな?
家族って大事。
穏やかに、みんなで支えていかないとね。
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