医療法人のショートステイの
相談員をしていた時の話です。
当時はまだ
「胃ろう」の利用者が多く、
1フロア 「胃ろう」の方で
常に埋まっていました。
それぞれの胃ろう利用者の居室で
経管栄養、経鼻栄養対応すると
時間もかかり、
見守りも出来ないため、
食事時間になると
胃ろうの方は
車椅子で
食堂に横並びでした。
そこまではなんとか仕方がないのかな・・・。
しかし、夕食の際、
常食を食べている利用者の横に
胃ろう利用者を
並べていた看護師がいました。
(並べていたという表現で申し訳ありません)
胃ろう利用者の方は
ほとんど意思の疎通が困難な
要介護5の方たちばかりでしたが
会話は出来ずとも
周りを理解する事が出来る方もいました。
私はその看護師に
「食べたくても食べられない方が
普通に食べている人の横に
並べられるってどんな気持ちだろうね」
と伝えました。
「はい・・・」と言って
とりあえずは
理解をしてくれたようです。
その夜、なんと事件がありました!
経管栄養であった男性が
居室に置いてある「ラコール」という
栄養を
こっそり、口からゴクゴクと飲んでいるのを
夜勤者が発見しました!
誤嚥などの問題はありませんでしたが、
夕食の際に
刺激をされたようです。
その事件で、私の言った意味を
一瞬で全職員が理解してくれました。
施設入所待ちであった利用者ですが、
胃ろうのため施設選びが困難でした。
この事件をきっかけに
口から摂取できる可能性が
わかり、
私はケアマネと家族に
経口摂取できるよう
嚥下訓練をし
施設入所選びの幅を広げる提案を
しました。
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