遺言
とても良い天気でした。
祖父母の葬儀の時も天気が良かったです。
田舎の人は
葬儀が天候に恵まれる事を
「故人の人柄や生き様を表す」と
とても気にしていました。
胃ガンに侵される前に、冗談っぽく話していた遺言。
「私のお葬式は地味でいいからね。」
「お父さんとあんたたち兄妹と、妹、孫だけでいいからね」
と言っていた母。
それでも当時はまだ家族葬という訳にはいきませんでした。
母を偲んでとてもたくさんの方が参列をしてくださいました。
生前に、「菊の花は嫌だな~」と言っていた母。
「お母さんはコスモスが好きなの」
私は葬儀屋さんに
「祭壇に菊なしでは困るかと思うので、
せめて棺の中は菊の花は無しでお願いします。母の希望です」と
伝えていました。
棺の中の母は菊以外の花に囲まれていました。
読経と線香の煙
檀家の僧侶のお経が始まりました。
お経が始まると、グッと胸が苦しくなりました。
これまでは祖父母の法要などで家族で読経をしていたのに、
まさか、母親がお経を唱えられる側になってしまったとは・・・。
それが、悔しく、辛かったです。
その後の法事の読経の際にも、やはりそれを思って苦しくなります。
ふと、線香の煙が目に入りました。
すぅーっとまっすぐに煙が立ち昇っていました。
揺らぐ事なく。
あんなにまっすぐな線香煙は見たことがないような気がします。
まっすぐに天につながるような線香煙は
邪気がなく、
成仏の道しるべとして、進むべき道・迷いなき道を進む
手助けになる
と聞いた事があります。
それを思って、また涙がこぼれました。
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