入浴拒否の強い八重ちゃんに
どうやってお風呂に入ってもらおうか。
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八重ちゃんは
「風邪気味ですのん」と関西弁で
やんわりと断ります。
しかし、毎回それを受け入れていては
今後ずっと入浴できません。
職員の心の中の厳戒態勢が伝わってしまうのか、
お風呂の声をかける前から
八重ちゃんは何か察知しているようです。
敏感です。
なんとか、脱衣室まで機嫌よく来てくれても
お湯を見ると
「お風呂はいいですわ」とバッサリ。
それでも、話をそらして、
マシンガントークで服を脱がせますが、
急にスイッチが入り
「何すんねん！」と急に怒って
険しい顔になります。
時には蹴りや、噛みつこうとされました。
ここまで興奮されると
引くしかありません。
これ以上何とかしようとしても
1度もうまく行った事はありませんでした。
職員の中には
「何をやっても無理」という声が。
でも、「無理」と職員が思い込んだら、
うまく行くはずがない。
しかし、「絶対になんとかする」
「なんとかして入ってもらう！」と勢い勇んでも
これまた逆効果なんです。
私たちの気持ちのコントロールが難しい。
それでも諦めない。
ご家族だって困っているんだから。
何か良い方法はないかと常に考えていました。
～次回へつづく～
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