「ターミナルのSさんとの別れ」①

亡くなったご利用者

Sさんとは

7年前にデイサービスを始めた年から

利用をしてくれていたSさん

「鍵をかけたかなぁ」

「財布持ってきたかなぁ」

と、送迎車に乗った瞬間から

心配事だらけでソワソワ。

夕方になると

「何時に帰れますか?」

「母親が待っているんです」

と、何度も何度も繰り返し聞いてきました。

Sさんの母親が生きていたら、

とんでもない年齢。

さらに、何度も何度もトイレへ。

Sさんの夜は大変でした。

表情が豹変し、

「ここは私の家ではない!」と

椅子を振り回したり、

娘さんに対して

「あんた誰?」と言ってしまう

認知症でした。



7年の間に

Sさんにはずいぶん手を焼きました。

とくに夕方からの不穏がひどくなり

仕事から帰る娘さんを待つ間

近所の家に

「娘が帰ってこないから迎えに行くから

タクシー代を貸して」と駆け込んだり

娘さんの職場に何度も何度も電話をしたり・・・。

1人での留守番が困難になりました。

そしてデイサービスの延長サービスで

対応をする事になったのですが、

私をヘロヘロにしてくれました。


~次回へ続く~


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