「ターミナルのSさんとの別れ」②

亡くなったご利用者

帰宅願望

Sさんは、デイサービスから戻って

娘さんが仕事から帰ってくるまでの

2時間、独りで留守番が出来なくなりました。

前の投稿はこちら↓


なのでデイサービスの延長サービスを使う事になりました。

しかし、「すみませ~ん。まだ帰れませんか?

母親が・・・一人で・・・待っているんですぅ😿」と。

もうお母さんはとっくに亡くなっています。

それを伝えると

「え?そうでしたか?」

しばらくすると

「すみませ~ん。小さい娘が一人で待っているんです。

早く帰らないと・・・」と。

「家に電話をしたいんですが、電話番号がわからなくて」

などと、

いわゆる「帰宅願望」が炸裂。

家の住所を聞くと、

今の家ではなく、生まれた場所の住所を言われます。

Sさんは夕方になると、

生まれた場所で生活をしていた時代

戻ってしまうのです。

トイレの回数がハンパない


Sさんは夕方になると

何度も何度もトイレに行きます。

2時間で16回。


Sさんは杖をついているのですが

ヨタヨタしており、

その都度トイレの中まで付き添い、

終わった頃にトイレの中に入って

サポートしなければなりませんでした。

2時間で16回です・・・。

出るものも出ませんよね・・・。

延長サービスは私と社長が対応をしていましたが、

男性の介護は嫌がられるので、

トイレ介助は私の担当でした。

本当にもう、

「また?さっき行ったばかりやん!」と

呆れつつも、

付き合わなくてはなりませんでした。





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